ラッセル『哲学入門』⑤第3章研究

2019年1月13日

盛大にズッコケた第2章を経て、一応継続テーマを扱う第3章。

タイトルは

物質の本性

ですが…

前の章でかなり危なっかしい綱渡りをしていたために、このテーマではあまりラッセルには期待できないと思います。

ラッセルのせいとばかりも言えなくて、

テーマ自体が重すぎる

というのも正直あります。

古代ギリシア哲学でテーマとなった

万物の根源アルケー

を扱うような、

最後に帰る場所

的永遠のテーマ。

そんなの、たかだか1章程度の文章で解決なんかできるわけがありません。

一方で、ラッセルの悪いところも出てしまっていて、一言で言うと

雑w

です。

ただ、良く言えば、

割り切るタイミングがくっそ早いw

とも言えます。

時々本書のタイトルは訳が悪い、言葉的には「哲学上の諸問題」だろうとかいういちゃもんを見かけます。

『哲学入門』というタイトル付けには、多分に商業的な意味合いがありそうに思われますが、しかし実態には即していると僕は思いますw

ラッセル本人が、

門の入口でうろついてるだけ

なので。

第3章要約

存在を信じても良いことが確かめられた、物質。

物質が現象を生み出すプロセスは、

運動に還元されるべき

と物理学では考えられている。

つまり物質は運動するという性質を持つのだが、そのときには

空間中で位置をもつ

ことと

運動法則に従う

という性質を持つ。

ところで、科学における空間は実在の空間であり、

視覚や触覚で得られる空間とは異なる(同一ではありえない)。

(空間はここで初めて登場し、またしても定義なしだが、物質と同じように扱えるらしい)

(そして時間も登場するが、やはり未定義で分かりにくいまま話が続く)

(以下、空間と時間についてあれこれ談義するが、付き合う価値はないと思うので割愛)

(また、自身の見解を何も示せていないくせに、ここに及んでもライプニッツ、バークリをディスる。見苦しいので無視)

第3章のポイント

はい、正直前章で

テンションだだ下がり

ですw

物質の存在を信じていい、という中途半端な確認を前章でしたわけですが。

現象と実在を議論する上で必要なのは、実は

物質だけではありません。

いわば

外界とも言うべきもの

がそこにはあるのですが…

前章では物質だけに話がとどまっていたために、ここで唐突に

空間と時間

が登場します。

ラッセルはこれらも物質と同様に扱える、つまりは

感覚にも現れるが、実在は異なるもの

だとしています。

ただ、ここまでの経緯からして、どうせまた

後出しでひっくり返されるかもしれない

し、そもそも

土台があやふやな上に言葉の定義もせずに議論を展開している

ので、

ほぼ無視

でいいかなってw

そんなにわかりやすくもないので、

ラッセルもテンション低く書いた可能性

が高い気がします。

また、バークリやライプニッツは物質を心的なものとしていて、それは間違っているとラッセルは偉そうに言い切っていますが…

バークリはともかく、ライプニッツに関してはモナドを持ち出して

なんとかして物質を説明しようとした

という事実一つを持ってしても、

少なくともラッセルよりは尊敬に値する

と思いますけどwどうでしょう?

ラッセルが中途半端な検証だけで済ませたことに対して、全く新しい理論を作り上げたわけですから…

お手上げおじさんよりは面白そう

ですよね?w

ライプニッツって、哲学以外でも名前を残してますし…微積開発したとか、ホンマモンのバケモンでしょ?

ま、そんなこと言えばラッセルだって、数学で歴史に名を残しているわけですけども。